◇ 第３回総工連携研究会　報告要旨 ◇

第二報告：藤澤　正一郎  　「徳島大学学内障害者擬似体験とユニバーサルデザイン調査」 　　　         

大学院エコシステム工学コース（旧専攻）の「福祉工学」の授業では、障害者擬似体験実習を行っている。この障害者擬似体験実習は、視覚障害者の白杖による歩行と身体障害者の車いす走行を行う。体験実習はそれぞれ午前中の半日で実施している。白杖歩行は２名１組のペアーで一人が目隠しをして、単独歩行を行う。建物内では、通路、階段、エレベータ、トイレなどを体験し、屋外では、縁石や段差、スロープなどを体験し、自販機や学割証発行など利用可能かを確認する。また、大学構内を出て一般道の歩行も体験する。車いすの実習では、手動車いすや電動車いすなど各種の車いすの走行体験を行う。構内の走行ルートは、建物内では、エレベータ、車いす用トイレの利用を体験し、通路の走行ではカーペットの走行などを体験する。屋外では、縁石や段差、スロープなどを体験し、カマボコ道路や整備されていない道路、砂利道などの走行を体験する。車いすに乗ったままで公衆電話
Ｂｏｘや食堂入口の自販機やＣＤ端末が利用可能かを確認する。 　体験実習では、ルート上の各ポイントの調査項目に従って調査を課題としている。また、体験実習を通じて、気が付いた点や改善点についてまとめることによって、学生達が大学構内のユニバーサルデザインやバリアフリーの必要性や重要性を理解することを目的としている。